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奈良県を中心に自転車でサイクリング、ポタリングしながら写真を撮影しているP

アルブレイズ サイクルベースあさひの20インチ折りたたみ自転車 ギア比など性能評価レビュー

先月購入し、ゆるポタやサイクリングを楽しんでいるサイクルベースあさひの折りたたみ自転車アルブレイズ -F。

 

近鉄飛鳥駅から紅葉の名所である桜井市談山神社まで多武峰ヒルクライムしたり。

 

橿原神宮から奈良公園まで「ならクル C1 上ツ道ルート」を逆走したり。

 

長谷寺から榛原へと続く坂道をローギアで攻略し、室生ダムの龍鎮神社まで写真を撮影しに行ったり。

行きでは芦原峠、帰りは佐倉峠を越え東吉野村丹生川上神社へお参りに行ったり。

 

・・と、購入してから20日ほどで奈良県内を250km以上は走行したでしょうか。

 

購入してすぐブログを作成した際にファーストインプレッション的な簡易レビューを認めましたが、ある程度の距離を走ってアルブレイズの特徴が把握できてきたこともあり改めてより詳細なレビュー記事を項目別に記載したいと思います!

 

 

[乗り心地]

アルブレイズのタイヤサイズは20インチ(20x1.50 ETRTO40-406)。タイヤが小さいぶん地面の凹凸がダイレクトに伝わるので凸凹した道を走ると振動でわりとストレス、普段乗っている27型のシティサイクルと比較してやや乗り心地は悪いです。全てのミニベロや折りたたみ自転車といった小径車に共通する欠点と言えるでしょう。

 

同じ理由でハンドルも切れすぎる印象。自分は一輪車でも長距離走れるくらいのバランス感覚は持ち合わせていますが、アルブレイズで手放し運転をしようものなら相当真剣にバランスを取らないと無理。車体のふらつきにも繋がりかねないですし、特に交通量の多い車道を走行する際は片手運転もせずしっかりと両手でハンドルを握っておくべきですね。安全第一。

 

まあ輪行など利便性が魅力の折りたたみ自転車に快適な乗り心地まで高望みするのもおかしな話なのは重々承知ですが、乗り心地を改善するならミニベロや折りたたみ自転車の定番カスタムとして評判のいいSCHWALBE(シュワルベ)のビッグアップルなどにタイヤ交換するのも一つの手かと。

 

 

[フレームの強度]

折りたたみ自転車に乗る前は「折りたたみ自転車ってロードバイククロスバイク、ママチャリといった折り畳み出来ない自転車と比較してフレーム強度に問題があったり車体にガタツキがあったりするんじゃ・・?」とか懸念もありましたが、アルブレイズの場合乗っていてガタつきを感じることは一切ありません

 

経年劣化で剛性の感覚が変わる可能性も否めませんが、現状は普段乗っている変速なしのシティサイクルと何ら変わりのない強度を感じます。それはもう乗っていて折り畳みできることを忘れてしまうくらいの堅牢さ!

 

 

[車体の重量]

ヒンジ含めフレームの強度は十分でがっちり安心感のあるアルブレイズ、その影響かタイヤサイズが20インチと小さい小径車にしてはカタログスペックで重さ約13kgとやや重めフェンダー(泥除け)が付属しているダホンやターンのスペックが近いモデルより重いのどうして・・。

 

一般的なママチャリよりはかなり軽いとはいえ、電車や車で頻繁に輪行するなら力の弱い方だとわりと辛い重量かも。「女性向けの折りたたみ自転車としておすすめ!」と推奨されるような軽量折りたたみ自転車ではないですね。

 

個人的にはマンションの2階なら階段で持って上がっても余裕な重量という印象ですが、重さに耐えられない場合はタイヤ、ホイール、クランク、シートポストなどをより軽量な物に交換するのもありかも?軽量化カスタマイズはスポーツサイクルの醍醐味ですし!

 

 

[サドルによるお尻の痛み]

アルブレイズのディフォルトサドルはわりとコンフォートタイプ。ロードバイクなどのスポーツバイクにありがちな「快適さよりもスピードと軽量化を優先した結果座り心地を犠牲にしている」所謂硬いペンチのようなサドルよりもお尻には優しいはず?

 

実走した感じは距離にして50kmまでのショートライドならまだ大丈夫、7~80kmを超えてくると多少痛くなる印象を受けました。

 

折りたたみ自転車はタイヤが大きい自転車と比較してハンドルがクイックで立ち漕ぎ(ダンシング)が難しいため座りっぱなしになりがち。ロングライドするならゲル入りや低反発タイプのカバーを装着したり、より痛くならないサドルに交換するのもありかもしれないですね~。

 

 

[8段変速 変速性能]

アルブレイズのリアディレイラーシマノのACERA(アセラ)グレード。見た目からしRD-M360-SGSでしょうか?

 

初心者向けのクロスバイクやマウンテンバイク、ミニベロなどでも人気な価格が安いターニーやアルタスよりは製品のランクが上とはいえ、基本的にはエントリーモデル。

 

とはいえ、ワイヤーの初期伸びなど変速調整さえしっかりしておけばバシバシ変速が気持ちよく決まるのでご安心を!個人的に変速性能に関して特に不満はありませんね~。

 

 

[8段変速 ギア比別のスピード]

アルブレイズのスプロケットシマノのCS-HG41。8段変速ということでボスフリーではなくカセットスプロケット仕様なのは嬉しいポイント。

 

歯数構成は11-13-15-18-21-24-28-32T。ギア比は8速(4.72)、7速(4)、6速(3.46)、5速(2.88)、4速(2.47)、3速(2.16)、2速(1.85)、1速(1.62)。

 

ケイデンス60rpmでの時速の目安は8速(25.3km)、7速(21.4km)、6速(18.5km)、5速(15.4km)、4速(13.2km)、3速(11.6km)、2速(9.96km)、1速(8.71km)。

 

ケイデンス80rpmだと時速の目安は8速(33.8km)、7速(28.6km)、6速(24.7km)、5速(20.6km)、4速(17.7km)、3速(15.4km)、2速(13.2km)、1速(11.6km)となっています。

 

トップギアの8速だと1分間にペダルを60回漕げば時速25kmを超える計算。もしロードバイクでよく推奨されているケイデンス90でペダルを漕げるなら時速38kmというスピードを出すことも可能だったり。

 

タイヤが小さい小径車はロードバイククロスバイクと比較して見た目的に速度が遅いイメージを持たれやすいですが、自転車の最高時速は「タイヤ周長 ギア比 ケイデンス」で決まるのが真実。アルブレイズのクランクは52Tと大型なため意外とスピードが出るんですよ~

 

とはいえ、当然変速がトップに近ければ近いほどペダルを踏むのにより脚力が必要になるわけで・・8速や7速で長時間ペダルを漕ぎ続けるとよほどの豪脚でない限り足や膝が痛くなる可能性大でしょう。

 

また、法定速度の制限がない自転車とはいえ時速30kmを超えるような速度で街中を走るのは非常に危険です。まったくもってゆるポタではない(笑)。法律的にスピード違反で捕まることはないですが安全のため自制したいところ。

 

自分の脚力ならアルブレイズの6速だと距離にして30km程度のショートライドなら耐えられるかな~くらいの負荷。ただ5速と6速の間がギア間隔的に飛んでいて変速するといきなり重くなるので使い辛い印象も。

 

シマノ(SHIMANO) MTBカセットスプロケット CS-HG200 8S 12-32T ECSHG2008232T

 

なのでCS-HG41と互換性のあるCS-HG200-8(12-14-16-18-21-24-28-32T)にスプロケット交換を真剣に検討中。6速が16Tになればスピード的にもペダリングの重さ的にもベストなバランスかな~と妄想しています。

 

個人的におすすめなのはケイデンス60で時速15.4kmな5速。ママチャリやシティサイクルの平均時速が15km前後と言われているため、ゆっくり漕いでほぼ同速度帯ということもありのんびりサイクリングやゆるポタに最適!

 

脚への負荷も軽く80km程度の平地ライドなら全然疲れないのも魅力。サドルでお尻が痛くならないなら100km以上のロングライドも楽にこなせるはず。筋肉痛や足、膝の痛みなどとも無縁なので初めて訪れる場所や行く先に坂道が待ち構えているのがわかりきっている場所へのサイクリング時に脚を温存する目的も兼ねて常用中です。

 

登坂の連続で疲れた時や向かい風が強い場面などでは5速よりも更に負荷が軽い4速の出番かな。

 

3速以下の軽いギアは基本的に坂道の斜度に合わせて使い分ける感じで、今まで無変速自転車だと立ち漕ぎでも辛かった勾配の急な坂や峠も普通にシッティングで登れて感動!特に1速はスピードこそ出ないもののびっくりするくらい坂をスイスイ登れて驚く事間違いなしですよ~。

 

激坂を登り切った時の達成感も格別、ヒルクライム自転車競技の中でも特に人気のあるスポーツなのがこの20日ほどでよく理解できました(笑)。

 

 

性能評価レビューのまとめとしては、折りたたみ自転車やミニベロ等全ての小径車に共通する乗り心地の悪さというわかりやすい欠点はあるものの、走行性能や車体のクオリティなどには満足といったところ。

 

クランクとスプロケットのギア比がしっかり設定されているためスピードも十分出せますし、何よりある程度の勾配の坂なら苦にならなくなったおかげで行動範囲が一気に広がったのが購入して一番よかったポイントです!日本ってどこへ行こうとしても大抵峠と対戦する必要があるし・・。

 

昨今の世界情勢を反映してアルブレイズの価格も以前より値上がり傾向とはいえ、値上げされてもこのまともなスペックの折りたたみ自転車が5万円以下で購入できるコスパの高さは今なお魅力的。お値段の安さは大正義ですから♪

 

カラーが白だとゆるキャン△志摩リンがソロキャンプする際に乗っていたダホンのスピードファルコ(ホワイトシルバー 完売)にも似ているアルブレイズ。折りたたみ自転車の購入を検討されている方は一度お近くのサイクルベースあさひに行って試乗されてみてはいかがでしょうか!