奈良県明日香村 奥明日香から持統天皇も越えた古道芋峠を折りたたみ自転車でヒルクライム
折りたたみ自転車アルブレイズを購入してからというもの奈良の吉野地方へ何度かサイクリングで行ってるんですが、どのルートを選ぶのがベストなのかがいまいち不明。
一番の近道である国道169号線は芦原トンネル付近の交通量が多く自転車での走行が危険なので論外。多少回り道にはなるものの国道309号線を通るルートは大淀町の坂道以外は快適というのが今までの経験から導き出される印象です。
というわけで更なる吉野へのサイクリングルート開発のため、先週奈良県明日香村の奥明日香から芋峠の頂上まで試走のヒルクライムしてきましたよ!
まずはいつもゆるポタの起点となる奈良県明日香村まで15分ほど自走。いつ来ても日本の原風景って感じの美しい景色ですな~。
有名な観光名所である石舞台古墳の少し先、奈良のサイクリストにはわりと知られた分岐。桜井市の談山神社へ多武峰ヒルクライムするなら左の道が正解ですが、今回は芋峠が目的地なので右の扉・・道をせっかくだから選びました。上からは何も来ませんが。
日本の棚田百選にも選ばれている稲渕棚田を横目に奥明日香へ。かかしコンテストや彼岸花祭りが開催される9月にもぜひ訪れたいですね~。
奥明日香の栢森集落まではゆるい上り坂。途中に日本で一番名前が長い神社としても知られる飛鳥川上坐宇須 多岐比売命神社(あすかかわかみにいますうすたきひめのみことじんじゃ)へと続く階段の横を通過します。
リアルで「なんだこの階段は!?」と驚くくらいの急な石段、手すりが無いので参拝される方は足を踏み外さないように気を付けてくださいね。人通りが極めて少ない場所で自分も一度一人で登りましたが「万が一ここで転げ落ちたら死ぬな・・」と命の危機を感じたので複数名で訪れることをおすすめします。
その時に撮影した境内の写真、石段を頑張って上る価値はありますよ!
厳かな雰囲気がパワースポットのよう。拝殿の綺麗さからして人の手でしっかり管理されているのがよくわかりました。
近鉄飛鳥駅でレンタサイクルを借りれば十分辿り着ける距離でアクセス良好ですし、神社好き、神社マニアの方ならぜひ一度は訪れてみてほしいですね~。くれぐれも急な階段にだけは気を付けて!
ちなみに伝説のクソゲーとして名高いデスクリムゾンの階段は奈良県のお隣さん、和歌山県にあります。聖地巡礼するなら友ヶ島を訪れましょう。
飛鳥川上坐宇須 多岐比売命神社の階段から更に少し先へ進めば栢森集落に到着。飛鳥時代、吉野の宮滝へ31回行幸された持統天皇も通ったという芋峠。芋ヶ峠とも言われます。
この古道芋峠の道標の写真だけを見ると道路状況がマウンテンバイクやグラベルロード向きな悪路っぽい雰囲気を醸し出していますが、芋峠の頂上までの道はそこそこ整備された林道といった感じでタイヤの太い折りたたみ自転車アルブレイズならわりと余裕でしたよ。
ヒルクライム中ロードバイクを2台見かけましたし、パンクの危険性はそこまで無いのかもしれませんね~。
飛鳥川かな?水も綺麗!
林道なので視界が開けた場所は少なくフォトジェニックなスポットとは言い難いかもしれませんが、木々が生い茂る風景もなかなか乙なものです。
少しだけ眺望が良好な場所。こうみると標高497mな峠らしく少し登ってきているのがわかりますね~。
古道芋峠道の立て看板の前でパシャ。実はヒルクライムの際この場所で自転車の写真を撮影されていた方がおられたので一度頂上まで登った後ダウンヒル中に撮りました。まさかこんな辺鄙な場所で順番待ちすることになろうとは(笑)。
← 吉野町、→ 明日香村。
芋峠をヒルクライム中、短い時間ながら3名ものサイクリストの方をお見かけしてびっくり。うち2名は軽い挨拶もしてくださいました。
自分は行きたい場所や写真撮影したい場所に辿り着くために自転車を利用するタイプで、目的地までの道中に坂道や峠があるから覇王翔吼拳を使わざるを得ない・・いやヒルクライムせざるを得ないわけですが、こういう思いがけない出会いを体験すると「ヒルクライムってスポーツとして人気あるんだな~」と実感しますね~。
高取町。
どうやら芋峠の頂上に到着できた様子♪「持統天皇もここからダウンヒルして吉野川の宮滝まで行幸されたんだな~」とか歴史ロマンに浸りつつ今回は明日香村へと引き返しました。
芋峠をヒルクライムした印象は「想像していたよりも勾配が緩めで登りやすい」といった感じ。車もほぼ通らず交通量は非常に少なめ、林道なので夏の日差しを和らげてくれる木陰も多く昼間ならわりとおすすめな吉野行きルートかもしれません。
ただ夜は真っ暗で色々な意味で怖いでしょうし、遭難を避けるためにも夜間走行は避けたいですね~。
実はこの直後、芋峠と難易度と疲労度の比較をしてみたくなりなぜか連荘でJR近鉄桜井駅側から多武峰ヒルクライムしたんですが、その話もまた機会があれば。